感想文(2022年11〜12月)
2023年あけましておめでとうございます。
2022年12月で白米炊けた。解散しました。解散によせた挨拶はこちらにまとめています。
https://www.instagram.com/p/CmvwyAoLhs2/?igshid=YmMyMTA2M2Y=
最後の企画でタカシナと会って呑めました。一区切りではありますが、タカシナから「さらにスローペースになりそうだけど続けたい」と言ってもらえたので、往復書簡は続けます。どうぞよしなに。
【2022年11月〜12月】
①山田宗樹『人類滅亡小説』
② 文・絵 さくら ももこ/文(質問)永岡綾『コジコジにきいてみた。モヤモヤ問答集』
③ AKIRA『アジアに落ちる』
④ 上橋 菜穂子『鹿の王 水底の橋』
⑤雑誌『ELEPHAS Ⅰ』
【所感】
①山田宗樹『人類滅亡小説』
正剛文庫より推薦され、トータル5〜6時間で読み切った。
三世代を越えた壮大な時系列。冒頭から登場する沙里奈の生涯が、時間経過を生々しく感じさせる。
厳然たる終わりに直面した時、人はどうなるのか。書き切っている。『百年法』よりも巻数は少ないが、内容は匹敵するくらいのボリューム感だった。
各部で主要な視点となる人物の切り替わりがあり、魅力を感じさせる要因になっていた。話が話なだけに、この切り替わりさえもバトン繋いでる感が半端なかった。
② 文・絵 さくら ももこ/文(質問)永岡綾『コジコジにきいてみた。モヤモヤ問答集』
寝る前に読んで爆笑。1ページで完結するのが良い。枕元の一冊入り。
③ AKIRA『アジアに落ちる』
正剛文庫より。生と死について考えるアジア放浪記。チベットの鳥葬の場面を始め、その場が匂い立つような描写と、著者の思考の揺らぎが読み応えあり。生と死は繋がっている、死はないんじゃないか、という、最後のタイ、日本の章はスピード感さえ感じる展開だった。
④ 上橋 菜穂子『鹿の王 水底の橋』
久々に行った図書館で目に入ってきて借りた。毎度学習しないが、ちょっと寝る前に読もうと読み出したら、2時前になっていた。恐るべし上橋マジック。
『水底の橋』というタイトル。読み終わった後に「ふわあああ!こう来るんすね!」と胸熱なタイトルだったし、父ちゃんの語りだった。
上橋先生、ご自身もエッセイで書いておられたけど、色っぽシーンも相変わらず少なくて(というかほぼなくて)、抜群の安定感でした。
⑤雑誌『ELEPHAS Ⅰ』
一雨にて、やっと読み出せて、気づけば読み終わっていた。「美しいを哲学する」というテーマでビビったが、読んでみたら「生きていく、生活のなかで大切にしている価値観」にフォーカスがあたっているようにも感じられた。
水樹先生の『イティハーサ』を勧められて読了した後にお借りした本。まじでタイトル通り果てがなかった。何世代にも渡る宇宙を漂流し記憶をたどりながら、命を繋いでいく。スケールが広大だった。水樹先生の絵が抜群に世界観を作っていた。