次に呑む日まで

呑める日が来るまでの往復書簡

観測(もういくつめかわからないけど)

クッソ久しぶりの観測です。ひらちゃんです。


タカシナの先ほどの投稿を読んで、そもそもそう元気な集まりでもないのだから書くときは書かないとだめだなと思った。気温差には私もやられています。タカシナ、ご自愛のほどお祈り申し上げます。


体調を崩したり、犬を飼ったり、犬を飼ったからと言ってすべての問題が解決するわけではもちろんなくて、本なんてもう二度と読めないと思ったり、その直後に勤め先の社長からドカッと課題図書が出たり(なんなんだ!ビジネス書と呼吸が合わない!)していたうえにタカシナもジュンちゃんもしっかり書いているし、どうにも後ろめたくて先延ばしていたのだけど。

継続が力にならなかったとしても自分だけはそれを信じたっていいわけです。


反省。

 

 

ジュン・チャンも書いていた早春公演「献呈」。Twitterで実況しながら公演の配信をみるということを初めてやってみた。もともと人のツイキャスだのスペースなんかはよく聞く方で実況には慣れているはずだったんだけど(怖い話好きの方にツイキャス「禍話」おすすめして回っている)、やはり映像だと情報量が多くて圧倒的に楽しいね。終わってからつくったひとにいいねしてもらえたのもすごく満たされた。

公演は見たいけど人と会う気力なんてないとき、終わってから人と話し合えないと思うとどうにも足が遠のいてしまっていた昨今だったけど、いぬを膝に乗せつつすきなものを観るというそれはそれで贅沢な時間だった。いぬはかまってもらえなくてキレてた。

 

こんなにみんなが家にいた日々を経て、めちゃくちゃ今更だけどね。大体の場合今更なのだ私は。でも、今更でも表明しないよりはうんといいと思うから。

 

この往復書簡を書きながら、会って飲む話を書いていることがそもそも面白かった。性別のことはあいかわらずわかる気もわからない気もしていて、ただ、釘をさされることについては思うところがたくさんあったので、変な方向からの共感をしながらみた。

 

知人が募集している、希望の分野の求人を見たんですよ。芸術関係を扱えるかもしれない求人。でもね、環境の変化に弱いだのタスク管理ができないだの、そもそもフルリモートだったのについに週2回出社しろと言われるようになって全く体調が管理できなかったり、そういったことを家族に指摘されてスルーしてしまったの。後悔?してるけど、もっと後悔するかもしれないと思ってしまった。そんなようなことを思い出した。思い出しただけだけどね。その程度のよすがで、公演は面白くみたけれど、ほんとうに、わかるわかる!と言えないことが苦しい。

ジュン・チャンの描いたジェンダーの話とは少しずれるけれど、性別にかかわるようなことで。

 

演劇の皆さんがセクハラとかパワハラとかの話をめちゃめちゃしていて、ここ数日はちょっと疲れてしまった。変えていこうと声を上げる人たちはすごいと思う。なんで疲れてるかって、自分にも身に覚えがあるからですよ。被害者だけじゃなくて、加害側として。性的なこともルッキズム的なことも、けいこ場内外でも舞台上でも呪いのように繰り返していた。いまだにかなりの熱量で可愛くない、セクシーでないから生きていたくないって思うことがまあ、ある。29歳にしてまだある。そういう場所にいたし、仕方ないと思ってもいた。当時セックスってかなり世界の中心だと思ってたから。

学生サークル以来演劇と直接かかわってはいないのだけれど、先日同サークルの友人と会ったときに言い合った。舞台上でセックスする先輩劇団に憧れた「わたしたち」は、誰も傷つけなくても演劇ができるなんてこと知らなかったよね、って。でも、それに関して言うならば、学生時代からとっくにタカシナもジュン・チャンもそういう演劇づくりをやっていてさ。そんな二人は続けていて、「わたしたち」はすっかりやめてしまって。ほんのちょっと隣を向けばいいだけだったのにね、って、今は思う。知っていたわけよ。考えていなかっただけ。

 

自分が発達障害だってわかって結構大変な思いして、マイノリティ面してここにも書いてきたけど、あれは紛れもなく加害だった。ごめんなさい。生きづらい世界を作ってきました。2人にだけ謝ったってしょうがないけどね。

 

ジュン・チャンが自分自身を嫌いじゃないというとき、何でだかそれが救いのように思う。

きちんと吸って、吐いて、新世界を作ります。まずは今作れるものを。


(演劇以降はじめて続いていること、そろそろ外に出た方がいいのかもしれない。わたしもね。)


最近読んだもの。

ダンス・ダンス・ダンスール(ジョージ朝倉)コミックス最新刊まで

今期のアニメの原作。バレエは昔やっていて、もう辞めてからの方が長いのだけど、やっとバレエ絡みのフィクションを楽しめるようになってうれしい。誰かの前に立ったとき、目の裏に散る星を見ていたい気持ちは一緒だなと思う。だんだん自由になるね。